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むかつく上司を笑ってやり過ごす賢い方法

「むかつく上司」・・・だなんて物騒な言い方ですみません・・。

僕がまだ新卒だった頃の話です。

もう随分昔の話になりますが・・・その時の上司は部下の手柄を横取りしてしまうような方でした。それなのに、部下の欠点を見つけると、怒鳴ってくるような、そういう人でした。

最初そんな上司が許せないでいました。たけど、最終的には笑ってやり過ごせるまでになりました。上司は変わりませんでしたが、僕は自分のために自分(の考え方)を変えることにしたんです。

同じレベルで考えない

仕事をしないのに、部下に文句ばかり言ってくる上司・・・そんな上司を指さして、その間違いを正してやりたいと思ってしまうことがあります。

でも、そんな上司に腹を立てて、その人がいかに間違っているかということを僕が指摘しようとすることは、それは、僕もその人と同じレベルになっている・・・ということになるのかも、知れません。

人はどうも同じレベルの人に対して、腹が立ちやすい・・・と言いましょうか。例えば、3歳の子供がいたずらをしても、「まぁ子供のすることだからなぁ・・」と笑ってやりすごせたりします。

でも相手が同じ大人だと思うと腹が立ちます・・。

でも例えば、外国の方だったりすると腹が立たない時もあったりして・・。

挨拶をしない大人には腹が立っても、その相手が外国の人だったりすると、日本語が話せないんだろう、文化が違うし・・・という風にして案外腹が立たなかったりするかも・・知れません。

でも「挨拶をしない」ということには変わりがありません。それに腹を立てるかどうかは・・・つまり自分の考え方、捉え方次第・・・ということになりそうです。

イライラしないコツがあるなら、それは相手と同じレベルに立って、物事を考えない・・・ということなのかも、知れません。

同じ大人に見えて、実は精神的にはまだまだ子供・・・そういう大人も中にはいます。

そういう人に対してわざわざ同じレベルまで下がってその人を裁こうとする必要は本当はないのかも・・・知れません。

相手は本当は子供なのかも・・・知れませんから。

怒りは自分が正しくて、相手が間違っていると思った時に湧き上がる

他人に対して腹が立つ時は決まって相手を変えようとしている時なのかも・・・知れません。

わからせてやりたい、復讐したい、言い返してやりたい・・・という気持ちは、自分が正しくて、相手が間違っていると考えている時に湧き上がるようです。

例えば、同じ上司に対しても、イライラしている人もいれば、笑いのネタにしている人もいれば、ただ淡々とビジネスライクに対応している人もいたりして・・。

それはきっと相手を裁こうとしているか、そうでないかの違いなのかなと・・・思ったんです。

自分が正しい・・・そう強く思うことでイライラしてしまうのであれば、その気持ちは少しだけでも、捨ててしまった方がよいのかも知れません。

自分のやり方を持つことは良いことだと思うんです。でも、自分が正しいと思ってしまうと、その思いは、自分が正しいと思うことをしない人に対して自分をイライラさせてしまうのだと、僕はそう思っています。

出会う人は50%がいい人、50%が嫌な人?

人生で出会う人の数というのはある程度決まっているようです。

そして、出会う人、出会う人が本当にいい人でした・・・なんて方はきっといなくて、中には嫌だなあ・・・という人にも出会ったりするものだと思うんです。

もし出会う人が100%自分にとってはいい人だったら、なんていいことだろう・・・と思ってしまいます。でも、もしそうなら・・・僕はきっと新卒で就職した時に自分を変えようとはしなかったと思います・・。

そう考えると、嫌な人に出会うことで人は自分を成長させる機会を得るのかも・・・知れません。

いい人に出会った時には、喜びを得られます。

本音を言えば、嫌な人になんて会いたくはないですが(笑)、でも、どの出会いもそう考えてゆくと何かしら意味があったりするのかな・・・と考えたりします。

いい人と嫌な人・・・人生で出会う割合はどうも、50:50になっているようです。

いくら嫌な人に出会って成長の機会を得ても、そればかりだったら生きるのが嫌になってしまいます。でも、そこは何故かうまくできていて、出会う人の半分はいい人だったりするようです。

もし今、嫌いな上司、自分を苦しめる上司がいる方がいらしたなら・・・その目の前にいる上司は嫌な方の50%に入っているのかも・・・知れません。

だとしたら、「あぁ、あなたなのね、はいはい、勉強しますよ」・・程度に考えてみてもいいのかも・・・知れません。

人は嫌なこと、辛いことに出会ってそれを乗り越えた時に大きく成長するようになっているのかも知れません・・。

でもその大変な体験が自分を成長させたのだ・・・と気づくのは殆どがそれを乗り越えた後だったり・・・します。

ただ、それを予め知っていれば、辛いと思っていることも辛いと感じなくなるかも・・知れません。

その嫌な上司はご自分がこれから成長するためのジャンプ台(なんていうとその上司の方に失礼かも知れませんが・・)だと思ってみてもいいのかも知れません。

イライラさせる人より、かわいそうな人

その人の欠点ばかりを探してみます・・・すると、その人が嫌いになると思います。

でもその人がかわいそうだなと思える点だけを探してみようとします。すると、きっと、この人はかわいそうな人なんだな・・・と憐みの目で相手を見るようになると思うんです。

相手のどんな点を探そうとするか、見ようとするか・・・というのは、そういう意味ではとても大切なことかも知れません。少なくとも、それが自分の感情を決めてしまったりします。

だから、上司にイライラした時はその上司のむかつく点を考える代わりに、「何故その人がかわいそうなのか」・・・ということを少し客観的に探してみてもいいのかも、知れません。

すると本当はかわいそうな人なんだと感じてくると思うんです。

自分の感情というのは、そういった見方が決めているのだと思います。

自分の人生の主人公になる

不条理なことを言ってくる上司を漫画の中の1つのキャラクターだと思ってみます。

主人公は自分です。「自分の人生」という漫画の中で主人公の自分が出会った悪役キャラが「イライラさせる上司」・・・です。

もし、ご自分がストーリーを考える時、どんな物語を描きますか・・・?

主人公のあなたは悪役の上司にどんな態度で接したか・・・例えば、そんなことを考えてみます。

とは言っても、その上司はあくまでも意地悪な脇役・・・ですから、そんなに出番はないかも知れません。

主人公にはもっと人生でやるべきことがあったりするかも知れません。

自分という主人公のキャラを考える時に、好きなマンガの主人公ならどうしているかなぁ・・・とか、尊敬する人ならどうしているかなぁ、自分が理想だと思う人ならどうしているかなぁ・・・そんな風に考えてみたりするのもよい方法かも知れません。

長くなりましたが、最後までお付き合いくださり、本当にありがとうございました。