慕われる上司の5つの条件
慕われる上司ってどんな人なのだろうか・・・そう思った時、5つのことが浮かんできます。
それは当たり前のことなのかも・・知れません。でも、自分の立場からでは見えないものだったりするのかも、知れません。
1.上司の立場だけでは見えないことがある
人って面白いもので、どうしても自分の立場から物事を見てしまうようです。
それはつまり、主観的にしか物事って見えてこない・・・というですが、人間関係ではそれが上司と部下の関係であっても、どんな関係でもそうですが、相手の立場から物事を見ようとすると、それまで見えなかったものが見えてくるようになったりします。
上司という立場になると、その立場からしか・・・物事を見ることができなくなってしまいます。すると部下の気持ちがわからなくなったりします。
だから、できることなら、時々、部下の立場で物事を考えてみることができると、例えば、自分が部下の立場なら、どんな上司の元でやる気を出すだろうか?どんな上司だったら、尊敬するだろうか?・・・という風に考えてみたりすると、自分がやるべきことが見えてきたりすることがあります。
そういう風に部下の立場でも物事を考えられる上司は慕われる上司ではないかなと・・・思います。
2.フォローをする
上司という立場は、部下に仕事を与えることが多いと思います。でも、仕事を振ってそれで終わり・・・というやり方は、例えそれが仕事でも部下からは嫌がられるかも・・・知れません。
勿論、部下という立場であっても、プロとして働いている以上、振られた仕事は最後までこなすのが仕事だとは思うんです。
ただ、上司がフォローしてくれている・・・そう思うだけで部下は安心して仕事ができたりするものだと思います。
フォローといっても、具体的に何かアドバイスをするだけではなくて、見守ってあげる・・・ということも大切なのかも知れません。
見守るというのはとても大変で、これなら自分でやった方がいい・・・と思えることもあるとは思います。それでもじっと見守ってくれる上司は、やはり部下も見ているものだと思うんです。
3.部下に対する思いやり
部下を自分のことのように心配してくれる上司は好かれる上司だと思います。
自分の方が立場が上だからという態度でいる人には、誰もついていきたいとは思わないと思うんです。
ただ、思いやりがあるといっても、甘やかすのとは別だと思います。
あえて、大変な仕事をさせて成長させたりすることも大切なことかも知れません。ただ、根底の部分で、部下への思いやりがある人はやはり部下もついていきたいと思える人ではないでしょうか。
気に掛けてもらっている・・・その気持ちがあれば、部下は上司のために仕事をしたいと思うのかも・・知れません。結局は、相手に対して投げかけたものが返ってくる・・・そういうことなのだと、思うんです。
4.自ら率先して仕事をしてみせる
言葉も大切ですが、時には行動で見せることが最も効果があったりします。
部下というのは上司のことをよく見ているものです。上司が何をやっているのか?ということも見ているし、上司の人間性ですとか・・・そういったことを部下はとにかくよく観察しているものだと思います。
だからこそ、言葉より行動で示すことの方が時には大切なことなのかも・・・知れません。
例えば、仕事が多くても、泣き言も言わずに真摯に仕事に向かう姿を見せることが、言葉で何を言うよりも、部下に対しては効果があったりするのかも・・知れません。
5.尊敬すること、尊重すること
尊敬というと、目下の人間が目上の人間に対してするものだと思いがちですが、どんな人間関係であっても、お互いに尊敬という気持ちを持っていれば、うまくいくと思うんです。
上司という立場でも同じだと思います。部下を尊敬するのは難しくても、尊重はすぐにでもできると思うんです。
部下を尊重すること、相手の思いを理解してあげることって大切なことなのかも知れません。そういう気持ちがあれば、必ずうまくいくと思うんです。
そして、面白いことに部下を尊重するようにしていると、相手から尊敬される上司に自然となれると思うんです。
相手を尊重すれば、尊重されたり、尊敬されたりする。
相手を尊重しなければ、尊敬も尊重もされない・・・そういうことなんだと思います。
それでも誰からも好かれることなどできない
ここまで書いてきて最後にこんなことを言うのもなんですが、誰からも好かれる、誰からも慕われる・・・なんてことは、それは叶わないことなのかも、知れません。
人の評価というのは、必ず別れるものだと思います。
例えば、どんなに好かれている芸能人でも、中にはその芸能人のことが大嫌いだと答える人もいます。どんな人でも全員を満足させることはできないし、全員から好かれるなんてことはできないと、思うんです。
また、上司という立場は、嫌われることが多いものだと思います。
それは、避けては通れないことなのかも・・・知れません。
いくら部下に思いを送っても、それが返ってこないことだって、残念ですけど、あると思います。
いくら一生懸命に上司という仕事と向き合っても、中には自分に対して批判的な部下も出てくることもあって・・。
でもそれは仕方のないことなんだと思うんです。
それは上司という仕事の1つの宿命なのだと・・・思います。
だけど、見ている部下は見ています。結局は、やったこと、部下に対して送った思いですとか、そういうものは無駄になることはないと、僕は思っています。
長くなりましたが、最後までお読みいただいて、ありがとうございました。